Solaris 10 の初期セットアップ ( パッチ適用 )




Solaris 10 を新規にセットアップする場合、
OS のインストールが終わると、次はパッチを適用する必要がある。

2008 年 2 月時点で、Solaris 10 6/06 x86 の インストール CD を使って、
OS をインストールしたあとに、今までにリリースされているパッチを適用する。

今回はパッチを自動的に適用するツール Sun Update Manager を使って適用します。

Sun Update Manager を利用するためには、Sun Update Connection の登録が必要です。

したがって、パッチ適用の流れは次の通り。

1. SUC ( Sun Update Connection ) アカウントの登録する
2. SUM ( Sun Update Manager ) を使ってパッチを適用する
3. 手動でパッチを適用する


1. SUC ( Sun Update Connection ) アカウントの登録する

Sun Update Cennection にてアカウントを登録します。

Sun Update Connection のアカウント登録の際に、
実際はアカウントが登録できているのに、
「そのアカウントはすでに登録されています。」といったエラーが
表示されることがありました。
しかし、エラーが表示されても待っていれば登録したメールアドレスに、
ちゃんとメールが届きました。


2. SUM ( Sun Update Manager ) を使ってパッチを適用する

まずは、Sun Update Manager を起動する。

Sun Java Desktop for Solaris の場合

[ 起動 ] --> [ アプリケーション ] --> [ ユーティリティ ] --> [ Update Manager ] をクリック。

[ 有効なアップデートを確認する ] をクリック。

数分経過後に、現時点で有効なアップデートがリストで表示されます。

2008 年 2 月時点で 151 個のアップデートがありました。

適用したいアップデートの左側にチェックを入れて、
ウィンドウ下部の [ 選択したアップデートを適用する ] をクリック。

今回は全て適用したいので、一個一個チェックするのではなく、
ウィンドウ上部の [ すべて選択 ] のボタンをクリックする。

そのあと、ウィンドウ下部の [ 選択したアップデートを適用する ] をクリック。

数時間経過後、パッチ適用状況がポップアップされる。
内容を見ると、
インストールが成功したものと再起動待ちのもの、
さらにローカルにパッチをダウンロードするだけで、
手動で適用しなくてはならないものが記載されている。

まだ 151 個全てが適用されたわけではない。

パッチの中には再起動が必要なものがあるため、
再起動が必要なパッチが適用された場合は、
ここで、すぐに再起動するかどうかを聞かれる。

もちろん、すぐに再起動しても良いし、あとで再起動しても良い。

再起動後、再度上記手順を繰り返す。


3. 手動でパッチを適用する

自動で適用できるパッチについては手順 2 を繰り返すと消えていくが、
手動で適用するものが残る。

Sun Update Manager でローカルにダウンロードされたパッチは全て署名付きパッチなので、
手動でパッチを適用する際はこちらを参照。

Solaris 10 で署名付きパッチを適用する

また、適用する際に依存関係や前提条件が面倒だったパッチについては以下を参照。

Solaris 10 のパッチ適用メモ 1
Solaris 10 のパッチ適用メモ 2 ( 121431-22 )


以上で初期のパッチ適用作業は完了。


ちなみに、当然ながらインストール CD を最新のものを使用すれば
インストール後に適用が必要なパッチの数は減ります。