Sendmail で SPF を使えるようにする ( sid-milter )




CentOS 5 で稼動している sendmail v8.13.8 を SPF ( Sender Policy Framework ) 対応にする。

まず、Sendmail を SPF 対応にするために SenderID Milter をインストールする。

2008 年 1 月時点でダウンロードするファイルは sid-milter-0.2.14.tar.gz

SOURCEFORGE.NET

作業ディレクトリはどこでも構わないので、ダウンロードしたファイルを解凍・展開する。

次に、解凍・展開してできた sid-milter-0.2.14 ディレクトリへ移動して作業開始。

まずは、コンパイル。

# ./Build

ここで問題発生。

コンパイルエラーとなりコンパイルできない。

コンパイルエラーの詳細ログはこちら

これは libmilter がインストールされていないことが原因。
仕方ないので libmilter をインストールする。

Sendmail の libmilter をインストールする

libmilter をインストールしたら sid-milter のコンパイルを再度実行。

さらに、libmilter.a が /usr/lib/ にインストールされているので、
それに合わせて sid-milter のコンパイルオプションを変更する。

sid-milter-0.2.14 ディレクトリの sid-filter/Makefile.m4 を編集。

# vi sid-filter/Makefile.m4
APPENDDEF(`confLIBDIRS',`-L/usr/lib')
を追記

これで準備完了。

コンパイルし直す時は、
sid-milter-0.2.14 ディレクトリ直下の obj.* を削除してからやり直す。

コンパイルの詳細ログはこちら

続いて、インストール。

ここで、インストールの途中でマニュアルもインストールされるのだが、
CentOS 5 には /usr/man ディレクトリが存在しないためエラーになる。

そこであらかじめ /usr/man, /usr/man/man3, /usr/man/man8 を
作成してからインストールを実行する。

# ./Build install

インストールの詳細ログはこちら

これで SenderID Milter がインストールされたので、
あとは、Sendmail が SenderID Milter を使うように設定するだけ。

まずは、インストールされている Sendmail が MILTER オプションを付けて
コンパイルされているかどうかを確認する。

sendmail のコンパイルオプションを確認する

MILTER オプションが含まれていない場合は、
Sendmail をコンパイルし直す必要がある。

今回使用した CentOS 5 にデフォルトでインストールされていた Sendmail は、
MILTER オプションが含まれていた。

この場合は、Sendmail をコンパイルし直す必要はない。

もしも MILTER が組み込まれていない場合はこちらを参照して組み込む。

Sendmail に MILTER を組み込む

ここまできたら、あとは Sendmail のコンフィグをメールフィルタ用に変更するだけ。


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