Sendmail で SenderID Milter などのメールフィルタリングツールを使用するためには、
Sendmail のコンパイル時に MILTER を組み込んでおく必要がある。
インストールされている Sendmail が MILTER オプションを付けて
コンパイルされているかどうかを確認する方法はこちらを参照。
sendmail のコンパイルオプションを確認する
Sendmail が MILTER オプションを付けてコンパイルされていない場合は、
次の手順でコンパイルし直す。
まずは、sendmail.org から sendmail のソースをダウンロードする。
今回は、sendmail-8.13.8.tar.gz をダウンロードした。
作業ディレクトリはどこでも構わないので、ダウンロードしたファイルを解凍・展開する。
次に、解凍・展開してできた sendmail-8.13.8 ディレクトリへ移動して作業開始。
コンパイルする時に組み込むオプションを devtools/Site/site.config.m4 で指定する。
devtools/Site ディレクトリには site.config.m4 が存在しないので、
vi などで新規に作成して必要な次の内容だけを書き込む。
APPENDDEF(`conf_sendmail_ENVDEF', `-DMILTER')
# cd devtools/Site # cat site.config.m4 APPENDDEF(`conf_sendmail_ENVDEF', `-DMILTER') #
これで準備ができたので、Sendmail をコンパイルする。
sendmail-8.13.8 ディレクトリ直下で実行。
# ./Build
コンパイルが完了したら、続いてインストール。
sendmail-8.13.8 ディレクトリ直下で実行。
# ./Build install
これで MILTER が使用可能な Sendmail がインストールされた。