sendmail の転送設定は aliases ファイルで行う。
RedHat AS4 に同梱の sendmail のデフォルトでは、/etc/aliases
aliases ファイルを転送設定に使えるようにするには、
次のように sendmail.mc に記述して sendmail.cf を作成する必要がある。
例えば、/etc/mail/aliases を転送設定のファイルとして使用したい場合は、
このように記述する。
define(`ALIAS_FILE', `/etc/mail/aliases')dnl
転送設定を変更するには、aliases ファイルを次の書式にしたがって編集する。
受信アドレス: 転送先アドレス,転送先アドレス,転送先アドレス
転送先アドレスの部分には、次のような記述が可能で、単純な転送以外にもいろいろな操作が可能
アドレス・・・届いたメールを指定したアドレスに転送する ファイル・・・届いたメールの内容を指定したファイルに追記する |コマンド・・・届いたメールをコマンドの標準入力にしてコマンドを実行する :include:ファイル・・・届いたメールを指定したファイルに記載したアドレスに転送する
○設定例
test1: postmaster@example.com,root@example.jp test2: /var/tmp/test2 test3: |/root/script/mail.sh test4: :include:/etc/mail/mail-list
○説明
test1 宛に届いたメールは postmaster@example.com と root@example.jp に転送する。
test2 宛に届いたメールの内容を /var/tmp/test2 に追記する。
test3 宛に届いたメールの内容を /root/script/mail.sh の標準入力として mail.sh を実行する。
test4 宛に届いたメールは /etc/mail/mail-list に記載しているアドレスに転送する。
aliases ファイルを編集した後は必ず次のコマンドを実行して、
sendmail が使用可能なバイナリファイルを作成する。
逆に言えば、aliases ファイルを編集しただけでは
sendmail の動作には影響は無い。
# newaliases /etc/aliases: 78 aliases, longest 10 bytes, 802 bytes total