品質管理のツールと技法には、QC 7 つ道具と呼ばれる以下の 7 つのツールがある。
PMP の試験では必ず出題されるため覚えておきたい。

１．特性要因図
　潜在的な問題や結果につながる様々な要因を分析するツール。
　その形状から魚の骨（フィッシュボーン）ダイアグラムとも呼ばれる。

２．管理図
　許容範囲内の変動なのか、あるいは何か特別な影響による変動なのかを判断するためのデータ収集ツール。

　管理図において、平均値から上方に標準偏差（σ：シグマ）の 3 倍だけ離れた値を上方管理限界と呼び、
　平均値から下方に標準偏差（σ：シグマ）の 3 倍だけ離れた値を下方管理限界と呼ぶ。
　管理限界を超える値に注目し、対応が必要かどうかなどを検討する。これをシックスシグマ則と呼ぶ。

　七の法則：管理限界を超えないとしても、平均値の上方または下方に続けて 7 回データが続くと異常と判断する。

　プロセスが安定しているかどうかなどプロセスの変動を時系列に見る。

３．フローチャート
　処理の流れを説明する時などに一般的によく使われるツール。
　プロセスの前後関係などを視覚的に表現できる。

４．ヒストグラム
　いわゆる棒グラフ。データの分布と幅により変数状態を表す。

５．パレート図
　データを発生頻度順に並べた特別なヒストグラム。
　欠陥の種類毎にどのぐらい発生したかを示す場合などに使用する。
　是正処置を講じる順序を決める目的で使用される。

　パレート図は、パレートの法則に基づいており、パレートの法則とは、
　問題の 80% は 20% の原因によって起きるというもので、80対20 の法則とも呼ばれる。

　つまり、最も多くの欠陥を生じさせている原因に最初に取り組むと効果的であるということを言っている。

６．ランチャート
　いわゆる折れ線グラフ。時間軸に対するプロセスの変動を示す。
　傾向分析はランチャートを用いて行う。

７．散布図
　2 つの変数をそれぞれ縦軸と横軸にして、データをプロットした図。
　片方の変数が変化した時に他方の変数が影響されるかどうかを確認するために使用する。
　プロットされた複数の点が直線上に並ぶほど 2 つの変数の相関が強いことを示す。