PMP 契約関連






PMPで取り上げられる契約形態は次の通り。
並び順は購入者側に有利(リスクが低い)な順。

FFP
FP-EPA
FPIF
CPAF
CPIF
CPFF
CPPC

FFP(Fixed Firm Price)契約とは、定額契約または一括請負契約のこと。
契約金額が固定されており、仮にコストが増加しても
すべて受注者(納入者)側で負担することになるため、
購入者(発注者)にとっては最もリスクの低い契約形態。(PMBOKガイド12.1.2.3関連)

FP-EPA(Fixed price with economic price adjustment)契約は、
インフレ率の変化などに応じて価格を調整することができる契約。
FFP契約よりは若干受注者(納入者)側に有利。

FPIF(Fixed Price Incentive Fee)契約は、購入者は契約で決められた上限価格内で、
実際にかかったコストを納入者に支払う契約。
上限価格内ではあるが納入者はかかったコストを支払ってもらえるので、
FP-EPA契約よりさらに受注者(納入者)側に有利。


ここから下が実費償還契約にあたる。


CPAF(Cost plus award fee)契約は、納入者にコストとフィーが支払われるが、
フィーは購入者が主観的に決定するため、
実費償還契約の中では最も購入者寄りとなる。

CPIF(Cost plus incentive fee)契約は、
見積りコストとかかったコストの差額がインセンティブとして支払われる。
インセンティブはプラスにもマイナスにもなり得るので、
完全に納入者側に有利とは言えない。

CPFF(Cost Plus Fixed Fee)契約は、許容コストと固定額のフィーが支払われる。
成績に関わらず固定額のフィーが支払われるため、納入者側にかなり有利と言える。

CPPC(Cost Plus Percentage of Cost)契約は、
かかったコストのあるパーセンテージがフィーとして支払われる。
どれだけコストがかかっても、かかったコストとフィーが支払われるため、
納入者に完全に有利と言える。