インターネットなどのネットワーク上のリポジトリが利用できない状況で
パッケージをインストールしようとした場合、
別環境で RPM パッケージをダウンロードして持ってくるなど、
何かしらの手段でパッケージを手に入れて rpm コマンドでインストールすることになる。
ただし、この方法では、依存関係の解消に手間がかかる。
そのため、やはり、yum コマンドで楽にインストールしたくなる。
そこで、RedHat Enterprise Linux 9 ( RHEL9 ) のインストールメディアをリポジトリとして登録して、
yum コマンドでパッケージをインストールする方法を紹介する。
最初に、DVD をサーバのドライブに挿入してから以下の操作を実施する。
VMware の場合には、インストールメディアの ISO ファイルを仮想サーバのドライブにセットする。
まずは、RHLE 9 で DVD をファイルシステムにマウントする。
# mount /dev/cdrom /media
RHEL のインストールメディアは中身はリポジトリの構成になっているので
その構成に合わせて、リポジトリとして登録する。
RHEL9 では、リポジトリの登録は以下の設定ファイルに登録したいリポジトリを記載するだけ。
/etc/yum.repos.d/redhat.repo
この設定ファイルに以下の内容を追記する。
※ 今回は /media に DVD をマウントしたのでパスを合わせて記載
[dvd1]
name=dvd1
baseurl=file:///media/AppStream
gpgcheck=no
enabled=1
[dvd2]
name=dvd2
baseurl=file:///media/BaseOS
gpgcheck=no
enabled=1
登録されたリポジトリを確認する。
# yum repolist Updating Subscription Management repositories. Unable to read consumer identry This system is not registered with an entitlement server. You can use subscription-manager to register. repo id repo name dvd1 dvd1 dvd2 dvd2
設定ファイルで記載した dvd1 と dvd2 がリポジトリとして登録されていることが確認できたので、
DVD からインストール可能なパッケージを確認。
# yum list
今回は mariadb-server をインストールしてみる。
# yum install mariadb-server
依存関係を解消して、mariadb-server のインストールに必要となるパッケージは自動でインストールされる。