NAT環境でDNSサーバを構築する(基本)





次のようなNAT環境でDNSサーバを構築する場合には、
グローバルアドレス用のDNSサーバとプライベート用のDNSサーバを用意する必要がある。

 グローバルアドレス空間           プライベートアドレス空間

                       NATする機器
      ____                ____                 ____
     |    |              |    |               |    |
     |____|              |    |               |____|
                         |    |
  クライアントA          |    |               サーバB
               ____      |    |       ____                 ____
              |    |     |    |      |    |               |    |
              |____|     |    |      |____|               |____|
                         |    |
             DNSサーバA  |____|     DNSサーバB          クライアントB

サーバBのFQDN:www.test.jp
サーバBのグローバルアドレス:1.1.1.1
サーバBのプライベートアドレス:2.2.2.2
※DNSサーバAおよびBはtest.jpドメインを管理している

クライアントAがサーバBにアクセスする場合、1.1.1.1にアクセスしなくてはならない。
したがって、DNSサーバAはwww.test.jpの問い合わせに対して、1.1.1.1を返すように設定する。

クライアントBがサーバBにアクセスする場合、2.2.2.2にアクセスしなくてはならない。
したがって、DNSサーバBはwww.test.jpの問い合わせに対して、2.2.2.2を返すように設定する。

このようにDNSサーバをグローバルアドレス空間側とプライベートアドレス空間側の両側に構築することで、
どちら側からでもプライベートアドレス空間側に存在するサーバにアクセスすることができるようになる。